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断面図:SM-5X

徹底した低重心設計

スパイク受けの設計にあたって

  • アンダンテラルゴ

 一般的に、スパイク受けは堅牢で共振しないものを作ろうとするとどうしても厚手な形状になりがちです。しかしその場合のデメリットとして、スパイクを受け止める位置が床面からずっと高くなり、スパイク受け自身がグラつきやすくなってしまうのです。この状態では、上に設置するラックやスピーカー等の本体も不安定になり、音質劣化の原因となります。

イメージ図

 また特に、スピーカーの設計段階においては、床からの高さをいかに吟味するかが音質の鍵を握っています。そのため、設計上想定していない必要以上の高さをスパイク受けが作ってしまっては、スピーカーが本来持つ設計思想に背くこととなります。これではポテンシャルを引き出すどころか、様々な面で問題を起こす可能性が否定できないのです。

 さらに、この「床からの高さ」の問題にはもう1つ重要な要素が絡んでいます。それは音質に様々な影響をもたらすレゾナンス ( 共鳴音 ) の抑制です。オーディオの設置環境でレゾナンスが定在するのは、スピーカー等の底面から床までの隙間です。低重心設計によってこれを極力少なくすることは、余計なレゾナンスを減らすことに繋がるのです。

 弊社のスパイク受けでは、上記のような理由から、厳選したステンレスやチタンを使用して極めて強固な造りとしつつも、床面からスパイク先端までのリフト量をスピーカー用 ( 70mm径 ) のSM-7Xで5mm、ラック・アンプ用 ( 50mm径 ) のSM-5Xでは3mmにまで抑えました。

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