Products 製品情報
ケーブル用のノイズ吸収技術、アレイテクノロジーをベースに開発された、機器用ノイズポンプ。
機器の入出力の空き端子に挿すことで、内部に「発生・侵入・蓄積」したノイズを吸収します。アナログ・デジタルを問わず、またオーディオにも映像にもご使用いただけます。
そもそも、ノイズポンプとは?
プラグの接点などインピーダンス変化の大きい箇所において、情報の一部が元の送られてきた方向へ反射し、ノイズとなる「信号反射」。この反射ノイズをアレイ線という追加配線で吸収・減衰して伝送の正確化を図る技術が、コードカンパニーのアレイ テクノロジーです。
これを応用し、音楽・映像機器内部のノイズ吸収に特化したアクセサリーとして2019年にGroundARAY、2020年には電源対策用のPowerARAY、そして2021年には、フラッグシップとしてPowerARAY Professional が登場。多くのユーザー様にご愛用いただいています。
またこの3製品は全く同じ原理を採っているため、併用時も ( 互いの作用がぶつかることなく ) 相乗効果を発揮します。
GroundARAYとは
機器内のノイズ吸収専用に設計。内部に「発生・侵入・蓄積」した微弱な ( しかしながら繊細な信号には大きな影響を及ぼす ) ノイズを逃がさず吸収するため、回路への最短距離である空き端子への接続を採用。
異なる帯域を受け持つ5つの素子が効率よくノイズを吸収、熱に変換・発散します。
信号経路の途中に挟み込むフィルターや回路等ではなく、回路のグラウンドにのみ「触れる」ことでノイズを吸収する設計。すなわち信号には直接手を加えない設計とすることで、動作不良や特有のキャラクター付け等のリスクを徹底的に排除しています。例えると、クルマや道路を改造してハイスピード化するのではなく、道路上 ( =回路 ) を綺麗にしてクルマ ( =情報 ) の交通を正常化することを目的としています。
ケースには切削のアルミニウムを採用。これは内部のシールドと共に素子を外部ノイズから保護しており、製品自身がノイズを拾うアンテナとならぬよう、またノイズ吸収機能を損なわぬよう、万全の対策を施しています。
絶縁にはタイロンを採用。その他採用する素材・ノイズ対策も最高峰コードミュージック シリーズと同水準で、コードカンパニー社内でも特に熟練の職人のみにより、高精度に組み上げられています。
また、ケース内は振動吸収に優れた素材で満たされており、共鳴対策も万全です。同時に軽量設計にも配慮し、接続部分の力学的負担は一般的なケーブル接続時と同程度に収められています。
アナログ・デジタルを問わず、またオーディオにも映像にも、ご使用いただけます。またお使いの機器の内部構成や使用状況によって「 どの機器に差すか」「どの端子に差すか」「何本使用するか ( 回路の構成により、複数使用で一段と効果を発揮する機器もあります) 」の最適解が異なってきますので、様々なパターンでお試しください ( 1週間のお試し貸出し対象モデルです )。
各ノイズポンプの特徴と使い分け
名称 | 用途 | 特徴 |
GroundARAY ( 本製品 ) | 機器の空き端子 | ●機器内の微細なノイズまで迅速&確実に吸収すべく、機器の信号グラウンドに最も接近可能な空き端子に直接アクセス ( ケーブルを要さずに接続 ) する設計。 ●信号グラウンドにのみ作用し、ノイズを吸収、熱に変換・発散します。( 信号回路に直接触れていない=動作不良や特有のキャラクター付けを防ぐ ) |
PowerARAY | 電源の空き端子 | ●ケーブルを用いずに単体で接続する設計。 ●各端子別にそれぞれの素子につながっており、効率良くノイズを吸収、熱に変換・発散します。 |
PowerARAY Professional | 電源の空き端子 | ●上記PowerARAYと同じ原理を採用しつつ、100~200Vという強大なパワーに含まれるノイズに、さらに余裕をもって対応する大型設計。これに伴い、ケーブルによる接続を採用 ●サイズや価格等の制約無しに「理想」を追求したフラッグシップ ノイズポンプです。 |
ラインナップ
価格 / 1本 ( 全7種 展開 ) | ¥112,200 ( 税込 ) RCA / XLRオス / XLRメス / BNC / USB / HDMI / LAN ( RJ45 ) |
スペック
サイズ ( 長さ×直径 ) | 約90㎜ × 約20㎜ ( 端子部分を除く ) |
重さ | 約 60g |
おすすめの使用法
機器入出力の空き端子に挿すだけでセット完了です。アナログ機器やデジタル機器を問わず、またオーディオにも映像にも、分け隔てなくご使用いただけます。
基本的にはステレオアンプの場合でもどちらかのチャンネルに挿すだけで充分ですが、左右両チャンネルに挿すとより効果的な場合もあります ( 機器内部の回路によって異なります ) 。また複数を各々別の機器に接続した場合も、効果的にノイズを吸収いたします。CDやブルーレイのプレイヤー等、ソース機器の出力端子への接続が特におすすめです。その他プリアンプ、スイッチングハブやDAC、ストリーミング機器、パワーアンプ、プロジェクターやテレビ等の映像機器等、様々なシチュエーションでお試しください。
使用例
グラウンドアレイが吸収する「ノイズ」の正体と発生源
オーディオ・映像機器に影響を及ぼす「ノイズ」にも、 様々な種類があります。人間の可聴帯域で普通に雑音として聴こえるもの、例えば「ブーン」といったハムノイズ ( 主に50 ・ 60Hz の低周波な電気的ノイズ / 以下、低周波ノイズ ) の対策をすると気持ち良く音楽再生ができることは、特にレコード好きの方はご存じのことと思います。
しかし近年急激に進歩したデジタルの世界は、低周波ノイズ ( ハムノイズ ) とは別次元に強力なノイズをもたらしました。それは今や私たちの生活に欠かせない携帯電話 ・ スマートフォン ・ Wi-Fi ・ Bluetooth ・ LEDの照明機器・ スイッチング電源など 、様々な電子機器が発する高周波な電気的ノイズ ( 以下、高周波ノイズ ) です。
高周波ノイズが厄介なのは、身の回りに溢れていることと同時に、その性質です。「ジッター」等、電子機器の動作上に様々な悪影響を起こし、音楽・映像情報を著しく損傷させているのです。
「ブーン」と聞こえるハムノイズと違い、遥かに可聴帯域を越える ( 例 : Wi – Fi は 2.4 GHz ) ノイズの影響を、普段の生活では理解しにくいかもしれません。しかし例を挙げると、旅客機の離着陸時に携帯電話の電源を切る、あるいは電波オフモードに設定するのも、高周波ノイズによる運行機器の誤作動 ( 高度計が狂う等 ) を防ぐためです。
それだけの影響力を持つノイズが、非常に繊細な情報を扱うオーデ ィオ・ 映像機器に無関係な「はずがない」のです。
コードカンパニーでは、高周波ノイズが音楽・映像信号に与える影響に世界に先駆けて着目し、長年研究を続けてきました。そして、低周波ノイズ(ハムノイズ)と高周波ノイズの両方をシールド(防御)するケーブルの設計を積極的に採用してきました。しかしもっと困るのは、それだけの対策を施しても実は
「高周波ノイズの発生源がオーディオ・映像機器の内部にも存在している」 ということです。
機器自身が動作することによりノイズが内部で発生、そしてそれが自身だけでなく、他の機器にも電源やアースを介して互いにノイズを送り合っているのです。
開発にあたって
研究を進めた結果、ノイズを減衰させる手法を見出しました。この技術を「アレイ テクノロジー 」と命名し、ケーブルに搭載する形で2012年に発売しました。
この「グラウンドアレイ」は、この「 アレイ テクノロジー 」のノウハウを用い、機器内部に渦巻くノイズ吸収の専用品として開発したものです。市場では既にノイズ対策製品が様々なアプローチで展開されていますが、コードカンパニーは「アレイ テクノロジー 」を応用する形で開発に着手しました。そして2年以上の研究期間を経て、この「グラウンドアレイ」が誕生したのです。
アレイテクノロジーの効果は各パーツのクオリティや組付け精度に大きく左右されます。グラウンドアレイは長年にわたる高周波対策とアレイテクノロジーの蓄積があってこそ、誕生したのです。
メディア掲載等
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